今日も好き

薄く散らばった 雲の隙間に
淡く白い月が見える
ずっと、そこに居るようで
すぐに、居なくなるような

そんなこと思う

ふと身構えて

少しだけ息が詰まっていく
苦しくはない

ただ寂しい気がするだけ

永遠など どこにもないけど
日々を編むほどに

じわりと胸が熱を帯びてゆくんだ
いつか消える想いなのかもしれないけど
今は確かに言える

今日も好き

窓の向こう側に

月明かりの中を泳ぐ

白い鯨が 星を飲み込んでく

ふっと息をつくように微笑み返すから
見えなくなるまで見ていようと思うんだ

心ひとつ 目には視えないもの
全ては流れて 形を変えて

別の何かになるんだ
いつか消える 想いなのかもしれないけど
今は確かに言える

今日も好き